まずはINAXライブミュージアムを見学した。
INAXライブミュージアムはINAX創業の地、常滑にある博物館を中心とする複合施設である。土管を焼いていた工場の跡地、窯をリノベーションしている。
学芸員の方に施設を案内していただいた。
博物館には紀元前の世界最古のタイルから、現在のモザイクタイルが歴史と特徴の解説と共に展示されている。
一番心魅かれたのはクレイぺグなるものだ。15センチほどの円錐形の粘土で出来た釘であるが、ペグという名前から、クサビのようにして使われるものと思っていた。しかし当時の使われ方を再現した展示を見て一目惚れしてしまう。
横にして積み、小口を見せるとこでさまざまな模様を描けるとのこと。
この再現された塀は博物館関係者や地元の子供達によってペグ一本一本から制作されたらしいが、建築に一般の人々が直接手を入れられることは本当に楽しいことだと思う。
現在私も日干し煉瓦による小屋づくりを計画中だが、その壁の一角にクレイペグを取り入れられないか考えてみようと思う。