懐かしさと散歩

友人の結婚式にて都内を訪れ懐かしい顔と再会する。皆色んな道に進んでいるが、昔を考えるとそれぞれの道に意外性はさほどなく、皆自然とそれぞれの道を進んでいるように思えた。

翌日、懐かしさに刺激され泊まっていたホテルを早朝に出て若き日にお世話になった設計事務所のあった錦糸町で電車を降りる。昼休みを過ごした店や癒しを求めて休憩した公園に感慨の念を抱きつつ、当時着工間近だったスカイツリーまで歩く。
かつて暮らした町並みにニョキッと生える電波塔にあの日からの時間の流れを感じる。
スカイツリーを見学し時計を見ると１０時半、まだ昼にはちょっと早いが、こちらも私にとっては懐かしい浅草の「飯田屋」を目指しまた歩き出す。昔父に連れてきてもらったどじょう料理の店。ネギのたっぷり入った「どぜう鍋」をビールでやっつける。川魚とネギとビール、大好物が３つも揃ってしまったちょっと贅沢なひととき。
ここへ来て昨夜遅くまで飲んでいた疲れも復活してきたが、初夏の浅草通りは気持ちが良く、上野駅まで歩き帰路に就く。
懐かしさと散歩をした２日間だった。