2013/03/09

渓流-14

3月3日解禁より3日遅れで今年初の渓流に立つ。
薄明るくなる頃、雪が舞う中カンジキを履く。
3月という言葉に洗脳され春の渓をなんとなく思い描いていたのだが、前日からの寒波で真冬に逆戻り、-5℃の中、渓流を歩く。
そんな状況にイワナも寒さに身を震わせていたようで、当たりはほとんど感じられず、流れに乗せた仕掛けの気配がフッと変わったような気がしたら合わせるといった感じ。
うまく合わせ竿を上げると、寒さのあまり川底にへばりついていたイワナが川底から引き剥がされるのも感じる。
わかりやすく言うと、寒い冬の夜に冷えきったアパートに帰り、コタツを被り温まっていたところに友人が訪ねて来て、出ようか出まいか、よしっ居留守!しようと決め込んだところに、おでん買ってきたよとドア越しに言われ、それならばとへっぴり腰のままドアに向ったのだけど、友人に騙されそのまま外に引きずり出され放置。といったところ。わかりにくいか。
そう考えるとイワナにものすごく悪いことをしたような気になるが、すぐに忘れ釣りを再会する。
9時頃になると日差しも出てきてイワナもコタツの電源を切ったのであろう、コツンとした当たりに変る。この日はこの時間くらいからが良かったのであろうが、新雪の渓流を日の出前から歩いたため10時にギブアップ。帰宅し冷えきった体をイワナのようにコタツで温めようと家路を急ぐのだが・・・家にはコタツが無いことに気づく。
今年のイワナに挨拶が出来、自然も存分に味わえたので、よしとする。




岩魚5匹