作品の制作秘話、カリオストロ前の2巨匠との出会い、今日までの浮き沈み等々をお聞きすることが出来た。鈴木氏が思う2巨匠の空間の捉え方の違いなど、興味深い話しが多い中、一番印象に残ったのは結局は2巨匠が好きだからやってこれたという話しだった。2巨匠を野次るような話に脱線したような時に一層それが感じられ、お立場からの発言ではなく、本当にそうなんだろうということが伝わり温かい気持ちになった。
好きであることや、何かをしてあげたいという気持ちを失ったとき、社会において残るのはお金だと思う。つまり、お金と等価の動きしか人はしなくなる。人はお金だけでは本当の意味では動かないということを今まで何度か経験したが、そこからはそれ以上何も生まれず、虚しさだけが残る。そして未来はずっと平坦になる。
結局は人対人、感情抜きで話しやプロジェクトを進めるのは無謀。
血の通った建築をしていきたいと思った夜。