6月に行われた宮城、福島の復興の現状の報告があった。
南相馬の役所の方が、除染も進み安全であることを伝えて欲しいと言っていたとの事。報告者も違和感を感じたらしいが、それを聞いた場所は、伊藤豊雄氏設計の「みんなの遊び場」で、子供達の安全のため屋内に囲まれた砂場で遊ぶための施設。現状を考えるとそんな施設が無いと子供達は安心して砂場遊びをすることも出来ないであろうから、施設そのものは良いと思う。しかし、その施設にいながら「安全」というのは報告を聞いている私も確かに違和感があった。
宮城には12.5メートルの防潮堤が築かれつつあり、やはり賛否両論らしい。人が隣にいる写真を見せてもらったが、ヒューマンスケールを遥かに超えた壁をどう捉えれば良いのか。
海辺には工場地帯や国際港などで見かけるガントリークレーンを始めとした数々のヒューマンスケールを超えた構造物があり、それは1つの景観を形成しているが、「壁」は今後どのような景観をうみだすのであろうか。。。
報告後は納涼会。
最年長者は80歳を超える方もいて、教科書で学んだ建築家やそのエピソードなどが生の声で聞けた。