
数日前の豪雨の影響も無くなり、いかにも釣れそうな川色に、はやる心を抑えながら竿を出すも、最初のポイントでは反応なく、移動を余儀なくする。人が入りにくいポイントに入りなおすと、ギラッと光るアユが。さっそくオトリを送り込み、ようやく野アユを手に入れた。同じポイントで師匠と二人で、3匹づつ掛けた後、当りがとまる。師匠はその状況にいち早く移動を決意。しかし私はなおも目の前でギラ付くアユの誘惑に、その場にとどまる。師匠のポイントを攻めると10分もたたずに2匹追加。まだまだいると実感したのも束の間当りはまた止まる。しかしまた掛かるだろうと1時間をその場で粘ってしまう。さすがに見切りをつけ、師の後を追うとあの後7匹掛けたとのこと。時は遅し、その後私は釣ることができず、またも5匹という1ケタで終えることに。
対する師匠は11匹と倍以上の釣果となる。
師匠の身のこなしは見事だが、本当に大切なことはいかにしてポイントを見切れるかということを学ぶ。師匠のポイントの見切りが倍の釣果に繋がったようなのだが、あの状況で見切る力も勇気もまだ自分には無い。仕事でもその他でもそうだが、深追いするのは一見根気があるように見えるのだが、ただの時間の無駄使いになりかねない。今日の自分が良い例だと思う。どんな分野でも一流になるためには「見切れる力」を身につけることだと感じた釣行となる。「見切れる力=粘れる力」なのだから。
晴れ 5匹