
雨のかからない外壁を焼き杉の下見板貼りとしています。
焼き杉の試作が出来たとのことで、建物との映りを見るため現場に行きました。焼き杉は瀬戸内の島々の民家に良く見られる外壁の仕上げです。海風を絶えず受ける過酷な状況にも耐えられるよう表面を炭化させたというものようですが、瀬戸内を旅した時に初めて目にし、杉を焼く理由、味のある質感に一目惚れし今回採用しました。
検討中、そのまま貼れば耐久性はあるかも知れないが服が汚れるとの意見が出て、内陸で瀬戸内のような海風がないこと、軒の下で雨にはめったに当たらないことから、一度焼いたものを磨き、炭化層を少なくすることで焼き杉の風合いを残しつつ、日常で不便でない形にしました。