以下、個人的な感想。
千葉県立美術館 1974年 大高建築設計事務所
開館時間前に駐車場で携帯で調べごとをしていると警備員が飛んできて、入館者以外は駐車禁止との事。開館を待っていますと伝えたが、ポケモンの方と間違われたよう。
時間まで外周を一周する。隣接する公園では桃の花が満開。重厚感のある建物は時代を感じさせる。港が開発された頃は写真のように青いそらにマッチした外観なのであったのだと思う。写真の方向とは反対側には簡単なマンションが立ち並び、いかにも日本の都市計画といった印象を受け残念でならない。
内部は撮影禁止だったが、柱、梁、天井等のエッジに非常に気遣った建物である印象を受けた。
千葉県立中央図書館 1968年 大高正人
美術館から車で10分程度。残念ながら閉館日だったので外から見学。美術館以前の建物だが、さらにディテールが細かい印象を受けた。
DIC川村記念美術館 1990年 海老原一郎
個人的にはいかにも私設美術館らしい印象のアプローチ。エントランスホールの天井が素晴らしい。美術館以外にも見どころがあるようだが、時間の都合上みれなかったのが残念。
ホキ美術館 2010年 日建設計
閑静な住宅街と昭和の森の間にあり、アクセスの良い場所とは言い難いが、来館者が多かった。実写絵画専門の美術館だが、その絵画の透明性と建物が非常にマッチしていたように思う。細長い建物に素直な展示方法で、その先の楽しみを感じさせる。
大きく持ち出した展示室、そのための構造、内外の空間、いたるところが建築的興味をくすぐられる建物だった。建築のチカラを感じた。
三里塚教会 1954年 吉村順三
三里塚闘争を背景に、簡素に建てられたと聞いていたが、まさに素材は簡素であった。しかし、簡素をしっかりと計画することで魅力的な建築になることを感じた。
まだまだ訪れたい建築、街はあったが今回はタイムアップとなる。
来年、また研究発表会へ行けたなら他の建築を訪れたい。